メガネと言うものは本来、目をサポートする道具であったが、現在ではファッションとしての位置付けが極めて重要な要素となっている。しかし、通常眼鏡を開発するとそのほとんどが工業製品的な素材(樹脂や金属etc)を使う事で、生産性、信頼性、レンズ+フレームもしくはゴーグルの様なイメージ等、そのほとんどが既製のスタイルに抑圧され「アイウェア」として、これからの新鮮なスタイルを創り出す事が非常に困難であると感じた。

提案する「ZORRO (ゾロ)」は、掛けるという動作ではなく「絞める、結ぶ」という装着行為にする事で、そのマテリアルや所持方法が当然変化します。同時に日常とは異なる感覚を得られると言う面白さやレンズやファブリックを服選びの様に選択する事で、シチュエーションに合わせたりする事も可能となります。ミニバイクに乗ってバンダナのごとくたなびかせて快走するというのもシーンとして目に浮かぶと思います。

さらに、メガネを装着する側の意識変化は勿論の事、売る側の意識変化(売り方の変化)にも対応する商材として、可能性を追求すべきと考えました。特にglasses shop等の売場では、吊してディスプレイする等、従来の売場にはないファブリックのソフトで優しい印象を創り出せます。

キーワードは「意識変革、素材融合、市場拡大」

意識変革:洋服やアクセサリーと同じようにメンタルな部分での変化、つまり2面性を持つヒーロー程度の仮面的なタイプにした。仮面と言えば、怪傑ゾロ、仮面の忍者赤影、バットマン・・などをイメージソースにした。

素材融合:工業製品素材とファッション素材との境界はもはや無くなっている現在、ファブリックと融合させる事での楽しさや拡がりを考慮した。

市場拡大:有名ブランドショップなどのglasses shop以外での販売を視野に入れ、拡販を意識した。
   
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